少しでも長く、品種の特徴や炊きあがった時の美味しさを、少しでも長く維持させるためには、炊く時のお水にもこだわると良いと思います。
単純な事なのですが、それだけで、炊飯器での保温もお弁当等の常温での保存でも、品種の特徴と美味しさとが維持されています。
品種の特徴を最大限に引き出すためには、炊く時のお水は、出来るだけ「浄水器かミネラルウォーター」を使用してください。
理想は、浄水器のお水でもミネラルウォーターでも、使用する前に冷蔵庫に入れて、冷たく冷やしておく事です。
ご飯の粘りと甘味は、低い温度から沸点に行くまでの間に引き出されます。
つまり、冷蔵庫の野菜室で保管されていた「冷えたお米」と、冷蔵庫で冷れさていた浄水器かミネラルウォーターを組み合わせる事で、炊き始は低い温度から始める事が出来るという事です。
低ければ低いほど、沸点に移っていく過程の幅が大きくなりますので、その結果、ご飯に粘りと甘さが出てきます。
消費地の水道設備が、日々新しくなり続けているため、消費地のお水でも、カルキ臭等は無くなりました。
それに合わせて、美味しくない等の低評価は無くなり、逆に「美味しい」と言われるようになっています。
ですので、水道管から直にお水が届いているご家庭では、そのまま水道水を使用しても良いと思います。
「産地のお米は産地のお水で炊くのが、一番おいしい」
これは本当の事だと思っています。
仕事や行楽で地方に行って食べる、旅館などでの朝ごはんは、地元のお米を使っている事が多くなりました。
そのご飯を食べるたとき、今まで食べた持た事が無いツヤ、優しい香り、食べやすい粘りと甘さ、起きたばかりの身体でも、お茶碗一杯を食べられる喉越し等は、産地と産地のなせることだと思います。
一時期、マスメディアを通して、「炊く時のお水の中に氷を、何個が入れて炊く」という情報が発信されていました。
確かに、かつては使われていた情報なのですが、現在の炊飯器を使用するのであれば、炊く時のお水加減がアバウトになってしまい、結果として、毎回炊きあがり具合が変わってしまうという、トラブルになってしまいます。
この方法を、今の炊飯器に効果的に使えるようにするとしたら、自分が提案しいるお米の保存と、炊く時のお水の使い方をしてください。