■佐賀県(JA唐津)逢地さがびより-農薬5割減
佐賀県(JA唐津)逢地さがびより-農薬5割減
2013年10月放送、日本テレビ「満点☆青空レストラン」で、自分(五ツ星お米マイスター西島豊造)が番組内で紹介したお米です。
★ さがびより ★
「さがびより」は、「天使の詩」と「あいちのかおり」の交配によって生まれた佐賀県の新品種です。
つやのある光沢、もっちりした食感と甘み、香りがある米です。
近年、高温による米の品質の低下が問題になっていますが、「さがびより」は、高温に強い米として、佐賀県で育成されました。
「さがびより/佐賀日和」という名称には、気候が大きく変動する中で、雨が降り続いたり、強い風が吹いても日々米作りに励み、自慢の米を収穫する秋には笑顔で晴れやかな日を迎える、そんな「思い」がこもっています。
★ 栽培情報など ★
- ブランド名 逢地(あうち)さがびより
- 産地(栽培地) 佐賀松浦
- 品種 さがびより
- 節減対象農薬 当地比5割減
- 化学肥料(窒素成分) 当地比5割減
- タンパク質含有量 6.3%以下
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★★★ 産地情報 ★★★
旧JA唐津市、旧JA松浦東部、旧JA佐賀松浦、旧JA上場が合併し、平成18年4月1日にJAからつ(唐津農業協同組合)になりました。
旧JA佐賀松浦は、標高50~650mまでの中山間地にあり、厳木地区と相知地区からなります。
主にヒノヒカリ・夢しずく・さがびよりが栽培され、低タンパク米(食味が良いとされる)として有名です。
★★★ 差別化 ★★★
タンパク質含量と米の食味には密接な関係があり、低タンパクの方が食味が良いとされていることから、お米に含まれるタンパク質を減らすことで、お米が持つ本来の旨味を引き出そうとする、佐賀県独自の新しい農法で作られたお米です。
栽培者側では、タンパク質を下げる為に適期に肥料を施し、出来るだけタンパク質が上がらない様な管理をしています。
これが、美味しい米づくりで大切な事で、そのために出穂後15日以降は、チッソ(N)肥料を控えました。
「15年に渡る低タンパク米の取組」
佐賀松浦カントリーでは、平成13年産から県内で始めて低タンパク米を荷受け区分し、14年産からは機械利用組合を中心に生産を拡大。また、地域の特性を活かし「極低タンパク米」の生産に取り組む。
目指すタンパク含有率は、佐賀県の目標より0.5%落とした値。
その理由として、同一品種で0.5%のタンパクの差があれば、多くの人が美味しさ識別できるため。
<砂壌土の特徴>
肥料が抜けやすいため、土壌中の窒素施肥料の調整がし易い。そのため、米の美味しさを大きく左右する登熟期間中の水稲の過剰な窒素吸収を抑制できる。
肥料不足にならぬよう、作土層を深くし、有機質肥料(鶏糞)を施肥や、冬の間に稲ワラを土壌にすき込みを行う。
<基肥・穂肥の窒素施肥量>
逢地夢しずく(逢地の里夢しずく):5.1kg(砂壌土)佐賀県夢しずく(県基準):8.0kg(砂壌土)
<研究会全員参加による現地圃場巡回>
- 穂肥診断による施肥量の調整
- 出穂後に圃場ごとに葉色診断を行い、タンパクの多そうな葉色の濃い圃場がないかチェック
- 収穫は、葉色診断の結果をもとに、タンパクが高いと想定される米は別荷受けとし、タンパクの低いもののみをこだわり米として厳選
品質へのこだわり
- 収穫時期前の落水タイミングの見極めと厳守
- 圃場を巡回調査し、収穫時期を見極め、早刈りにならぬよう刈取り時期を厳守
- カントリーエレベーター(CE)は、100tビン9基、50tビンが36基あり、特別栽培米と一般米が混入しないよう厳格な管理を行う
- DAG乾燥(除湿乾燥)方式により、火力を全く使わない米に優しい乾燥法の実施
佐賀松浦カントリーエレベーター(天川ライスセンターで半乾燥後) - CEで籾貯蔵し、出荷の都度の今摺り米なので、春以降でも食味の劣化が少ない
★★★ 生産者 ★★★
JAからつ佐賀松浦特別栽培