■佐賀県(JAからつ)天川コシヒカリ-農薬5割減
佐賀県(JAからつ)天川コシヒカリ-農薬5割減
ブランド名 | 天川コシヒカリ | |
品種 | コシヒカリ | |
栽培 | 特別栽培米 | |
節減対象農薬 | 当地比:5割減 | |
化学肥料(窒素成分) | 当地比:5割減 | |
タンパク質含有量 | 5.7%以下 | |
栽培地 | 厳木町天川地区 | |
貴重性 | ★★★★★★★★★ (10段階中10) |
艶 | つやつや | ☆★☆☆☆☆☆ | 大人しい |
香り | 強い | ☆☆★☆☆☆☆ | 弱い |
粘り | 強い | ☆☆★☆☆☆☆ | 弱い |
米粒 | 大きい | ☆☆★☆☆☆☆ | 小さい |
米粒感 | 強い | ☆☆☆☆★☆☆ | 弱い |
硬め | ☆☆★☆☆☆☆ | 柔らかめ | |
食感 | もっちり | ☆☆★☆☆☆☆ | しっとり |
味 | しっかり | ☆★☆☆☆☆☆ | あっさり |
品種 | コシヒカリ |
コシヒカリは、新潟県農業試験場で「農林22号」を母に、「農林1号」を父として、昭和19年に交配されました。 のちに一部が福井県農業試験場へ分譲され、「越南17号」という系統ができあがりました。 昭和29年から、越南17号は各県で試験栽培が行われ、魚沼地域では南魚沼市(旧大巻村)で試験栽培が行われました。 魚沼地域での試験栽培の結果は、他の地域に比べて成績が優れていて、魚沼の風土に適した品種であることがわかりました。 しかし、食味と品質は良かったものの、倒れやすく病気に弱いという欠点がありました。 その後も、生産者と関係機関が一丸となって技術改良を進めて、昭和31年に新潟県の奨励品種となり、「越の国に光り輝く品種」となることを願い「コシヒカリ」と命名されました。 現在、「新潟県産コシヒカリ」という銘柄は、9割以上がコシヒカリ |
差別化 | |
タンパク質含量と米の食味には密接な関係があり、低タンパクの方が食味が良いとされていることから、お米に含まれるタンパク質を減らすことで、お米が持つ本来の旨味を引き出そうとする、佐賀県独自の新しい農法で作られたお米です。 水田は、水はけがよい砂質土壌と、天山山系のミネラル豊富な伏流水の絶え間ない恩恵を受け、タンパク質が少ない極上米を栽培するのに最も適した棚田です。 棚田での米づくりは平野部の数倍手間がかかるのに加えて、安全性を重視した特別栽培を行うことは、さらに手間がかかってしまいます。 ですが、やはり量より食味にこだわった栽培を行い、さらに出来秋の稲の葉色が淡く、良食味米がとれる水田のみを選別する事により、もう一つ上の極良食味を実現したことで、この特別栽培棚田米コシヒカリが、「天川コシヒカリ」というブランド米になったのです。 さらに、平成22年度からは佐賀県棚田地域保全活動支援事業を活用して、棚田保全活動にも一層力を入れ、農村景観を保全するために、棚田周辺に石楠花(しゃくなげ)の苗木を植栽したり、田植えや稲刈り等農業体験事業を行ったりしています。 一般米より低タンパク質で食味が良く、粒がしっかりモッチリしていて、噛むほどに味わいがあることが自慢です。 |
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栽培へのこだわり ・天山山系の良質な伏流水で栽培。 ・標高600mの景観の優れた棚田。 昼夜の気温較差を活かした粒張りの大きなコシヒカリを栽培 「低タンパク米の取組」 天川コシヒカリのタンパク含有率は5.7%以下であり、県基準より0.8%低い(県基準6.5%)。その理由として、同一品種で0.5%のタンパクの差があれば、多くの人が美味しさ識別できるため。タンパクを低く抑えるために、登熟期間中の肥効を抑えられる砂壌土で栽培し、窒素施肥量を極力抑えている。 <砂壌土の特徴> 肥料が抜けやすいため、土壌中の窒素施肥料の調整がし易い。そのため、米の美味しさを大きく左右する登熟期間中の水稲の過剰な窒素吸収を抑制できる。 肥料不足にならぬよう、作土層を深くし、有機質肥料(鶏糞)を施肥や、冬の間に稲ワラを土壌にすき込みを行う。 <基肥・穂肥の窒素施肥量> 天コシヒカリ:4.4kg(砂壌土) 佐賀県コシヒカリ(県基準):6.5kg(砂壌土) <研究会全員参加による現地圃場巡回> 1.穂肥診断による施肥量の調整 2.出穂後に圃場ごとに葉色診断を行い、タンパクの多そうな葉色の濃い圃場がないかチェック 3.収穫は、葉色診断の結果をもとに、タンパクが高いと想定される米は別荷受けとし、タンパクの低いもののみをこだわり米として厳選 |
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品質へのこだわり ・収穫時期前の落水タイミングの見極めと厳守 ・圃場を巡回調査し、収穫時期を見極め、早刈りにならぬよう刈取り時期を厳守 ・カントリーエレベーター(CE)は、100tビン9基、50tビンが36基あり、特別栽培米と一般米が混入しないよう厳格な管理を行う ・DAG乾燥(除湿乾燥)方式により、火力を全く使わない米に優しい乾燥法の実施 佐賀松浦カントリーエレベーター(天川ライスセンターで半乾燥後) ・CEで籾貯蔵し、出荷の都度の今摺り米なので、春以降でも食味の劣化が少ない |
栽培 | 特別栽培米 |
「特別栽培米」は、農林水産省が策定した「特別栽培農産物に係る表示ガイドライン」に沿って栽培されたお米のことです。 このガイドラインは、無農薬や農薬の使用を節減して栽培された農産物への消費者の関心の高まりにともない、施行されたものです。 「特別栽培米の基準」は、そのお米が生産された地域の慣行レベル(各地域で慣行的に行われている節減対象農薬及び化学肥料の使用状況)に比べて、節減対象農薬の使用回数が5割以下、化学肥料の窒素成分量が5割以下で栽培されたお米で、「特別栽培米」と表示するためには、節減対象農薬と化学肥料の両方の節減が必要です。 スズノブにおいては、米袋に「特別栽培米」という表示をせずに、より具体的に「節減対象農薬:〇割減/化学肥料(窒素成分)〇割減」という表示をしています。 |
カートボタンの下に、産地・生産者情報があります。 |

産地情報 |
旧JA唐津市、旧JA松浦東部、旧JA佐賀松浦、旧JA上場が合併し、平成18年4月1日にJAからつ(唐津農業協同組合)になりました。 旧JA唐津市は、佐賀県の北東に位置し、松浦川流域を中心とする下場地区と中山間地区大半を占め、中山間特有の棚田を利用したコシヒカリの栽培、下場地区では、夢しずく・たんぼの夢といった品種又は土壌の特性を活かした栽培を行っています。また、自然薯や唐津いちごが定着し、一大産地となっています。 旧JA松浦東部は、浮岳の清流を玄海の黒潮に育まれ、春には苺、夏には温室みかん、秋には有機米と温州みかんなど、手しおにかけて育てたふるさとの味をお届けします。 旧JA佐賀松浦は、標高50~650mまでの中山間地にあり、厳木地区と相知地区からなります。主にヒノヒカリ・夢しずく・さがびよりが栽培され、低タンパク米(食味が良いとされる)として有名です。 旧JA上場は、古くから上場台地と呼ばれ、標高100~200mの山が波状的に起伏し、玄武岩質からなる丘陵地帯ですが、対馬海流の影響を受け気候が温暖であるため、コシヒカリ、いちご、みかん、畑作たまねぎ等を中心とした農産果樹園芸作物の生産が盛んな地域です。また、肥育牛をはじめ、繁殖牛・乳用牛を中心とした畜産物の生産販売高は県内でも群を抜いており、畜産振興に最も力を入れている地域でもあります。 天川コシヒカリは、旧JA佐賀松浦管内の霊峰天山の麓、標高600m程の佐賀県唐津市厳木町(きゅうらぎ)町の天川(あまがわ)地区で、古くより米が美味しい地区として有名で、「天領」として名高い地区です。 夏の昼間は平地との気温差が5度前後ですが、夏の夜でも毛布が無いと眠れないほどに冷え込むこともある、寒暖の差が激しい場所です。 空気が澄みきっているため、夜空を見上げれば、満天の天の川が流れ、まるで織姫と彦星がすぐ側にいるかのようです。 また、天川地区の土壌は砂質土で、天山山系の良質な伏流水にも恵まれ、タンパク質の少ない極上米を栽培するのに最も適した棚田です。 近くには九州では珍しい天山スキー場があります。 |
生産者 |
天川コシヒカリ研究会 |