チョットした工夫で!
今までは、炊きあがった令和3年産米を食べて、その評価をしていましたが、2025年6月7日のTBSラジオ「井上貴博 土曜日の「あ」」の生放送の中で、初めて販売されている令和3年産米を炊いて試食しました。
2通りの方法で炊飯しました。
一つ目は、炊飯器に研ぎたての備蓄米を入れて、水加減は内釜のメモリ通りにし、浸水時間は0分で直ぐにスイッチを入れました。
以降①とします。
もう一つは、西島豊造が提案している備蓄米の炊き方で、備蓄米を研いでから、水加減は、内釜のメモリよりも少しだけ多めにして、そのまま1時間浸水をさせてから、スイッチを入れました。
以降②とします。
ちなみに炊飯器は、タイカー魔法瓶のフラッグシップ土鍋炊飯器
JRX-G100(令和6年モデル)とJRX-T100(令和5年モデル)です。
炊飯は、消費電力の事もあり、別々の部屋で行いました
炊いている時、炊飯器からは炊いている時のご飯の香りが漂ってくるのですが、①の炊飯器は、残念ながら部屋中に「古米臭」がしてしまいました。
②の炊飯器も「古米臭」はしてしまったのですが、①よりはかなり弱い香りで済みました。
明らかに浸水させた効果が出たものと思います。
蒸らしに入った時は、①も②の炊飯器からも、「古米臭」はしていませんでしたので、炊きあがった備蓄米も、「もしかしたら古米臭が弱くなっているかも」という期待はありました。
むらしが終わった①の炊飯器の蓋を開けた時、明らかに古米臭の香りはしていましたが、炊いている時ほどの強い香りではありませんでした。
しかし、古米臭に慣れていない人にとっては、やはり食べ難いかもしれません。
炊きあがり具合も、艶が無く、やや乾いた感じに見え、米粒も膨らみ切ってはいませんでした。
ほぐしている時の、杓文字から感じる感覚は、粘りが弱く、サラサラでした。
次に、むらしが終わった②の炊飯器の蓋を開けた時は、同じように古米臭の香りはしていましたが、明らかに弱く、気にしない人であれば、問題ないかもしれません。
炊きあがり具合も①とは明らかに異なり、キラッとした艶が出ていて、米粒も大きく膨らんでいて、見るからにふっくらと炊きあがっていました。
ほぐしている時の感覚も、シットリ感があり、粘りも出ていて、①とは全く別物となっていました。
試食結果は、①と②ともに、見た目と同じだったと言えます。
それでは、令和3年産米は買わない方が良いのかというと、そうではありません。
自分が提案している、「お米を研いでから1時間浸水させてから炊く」を実践してもらう事で、うまく解消できると思います。
(浸水時間を2時間にすると、もっと香りが弱くなるかもしれません。)
それでも駄目だという人は、白飯で食べるのではなく、オムライス・ドライカレー・スープカレー・リゾット・ドリア等、ご飯粒一つ一つを、完全にコーティングしてしまう食べ方をしてみてください。
ですが、その食べ方をずっと続けるというのは、かなりの負担となってしまうと思います。
なので、「令和3年産米だけの特別なお米の研ぎ方」をお教え致します。
お米の研ぎ方は、スズノブ ウェブ ショップのトップページに記載してある、「備蓄米の美味しい炊き方」の、「2回濯いで、20回かき回して、2回濯いで、10回かき回して、2回濯ぐ」ではなく、研ぐ回数を2倍にして、「2回濯いで、40回かき回して、2回濯いで、20回かき回して、2回濯ぐ」にしてみてください。
これによって、米粒の表面の研磨が強くなりますので、古米臭がする部分を削り落とす事が出来るかもしれません。
もしも、それでも駄目な場合は、「2回濯いで、60回かき回して、2回濯いで、20回かき回して、2回濯ぐ」と、1回目の研ぐ回数を多くしてみてください。
ですが、お米を研ぐ回数は、これが限界となります。
これ以上、研ぐ回数を多くしてしまうと、米粒が割れてしまったり、米粒に深い傷が付いてしまう事で、炊きあがった米粒がベタついてしまったり、団子のように塊になったりしてしまう可能性がありますので。
色々と試してみたが、やはり食べられないという人は、令和3年産米に、ご家庭にあるお米をブレンドしてみてください。
ブレンドする比率は、スズノブ ウェブ ショップのトップページに記載してある、「ご家庭でのブレンド」の、「備蓄米3割に対して、ご家庭にあるお米を7割」で試してみてください。
それでも解決しない場合は、備蓄米の量を2~1割にしてみてください。
これ以外に、もっと良い方法が見つかりましたら、直ぐにアップ致します。